タロット・リーディングの紹介
ここで私羅王の視点から、タロットのリーディングについて紹介します。
平たく言うとタロットで占うことですが、タロットの場合はカードを読むことをリーディングといいます。
このページは以下の順で書かれています。
◆ タロットとは何か
◆ リーディングの基本
◆ 大小のアルカナの起源
◆ スプレッド
◆ スタイルの確立
◆ オラクル
タロットとは何か
古来からある自分の心の奥と宇宙とをつなぐ道具(ツール)です。誰でもこの道具を利用することができます。 大工道具を扱うよりも簡単です。道具(タロット)は78枚のカードだけ。使い方は:繰って⇒並べて⇒読むだけ。 体力は要らないし、広い場所も電気も要らない。とてもシンプルです。ただしリーディング(読む)に少々コツが要ります。 ここでちょっとだけ紹介しましょう。
リーディングの基本
トップぺージで少しお話したように、リーディングには共振の原理が働いています。
では何と何が共振しているのか? 一方はリーディングする人です。ではもう一方は何でしょう?宇宙と心がシンクロすると言っても、
ここで神社仏閣が祀る神だとか西洋の天使だとか、スピリチュアル
で言う高次元の存在などを持ち出すのはやめましょう。
私は「問いかけたテーマ」とその「質問者の運勢」が共振してタロットにその関係性が表現されるとシンプルに理解しています。
その際、受信する者(リーディングする人)の頭と心の中がごちゃごちゃしていてはいけません。願っても祈ってもいけません。
それらは純粋な共振を妨げるからです。当然のことながら、恐れたり心配し過ぎたりするとタロットが極端にネガティブに出ることもあります。
リーディングする者に偏見があればタロットの結果も傾きます。色眼鏡を掛けると風景全体の色とその印象とが変化するのに似ています。
つまりリーディングの基本は「100%空っぽの心と頭」それだけです。他には何も必要ありません!
■ ニュートラル
ニュートラルな在り方とは、偏りのない視点と穏やかな心のことです。まずはあなたの心の中にネガティブな思い込みがあるなら、
それを見つけて捨てることです。たとえそれが常識に裏付けられた正当な価値観だったとしても!
例1:せっかく一流企業に就職したのに、業務内容が向いていないなどの理由でたったの数年で転職するのは良くないことだ。
結婚して子供のある夫婦は、どんなことがあっても家庭を壊してはいけないし、離婚などもっての外だ。
結婚せず子供を産んだシングルマザーや、結婚せず別の男性と暮らしているあの男女は非常識だ。
大学3回生で中退して、デキ婚するなどあり得ない・・・などなど。
(いいか悪いかを最初から決めつけてはいけません!)
例2:収入を増やしたいから昼の仕事を辞めて、夜の商売に切り替える。せっかく25年勤めた会社を辞めて、独立自営する。
会社勤めを辞めて、株のデイトレだけで生活する。こういう時にリーディングする者が、タロットを出す前に
「いや〜そんなこと止めといた方がいですよ」
などと私見を述べてはならない。相談者や質問者はリーディングにお金を払うのであって、あなたが世間で
常識的な見解だと考えている「私見」を聞きに来たのではないからです。
■ 呼吸と瞑想
リーディングを始める前に心がザワザワしていたり、ちょっと気になる出来事があって心の平静を保てないとき、
まずは何回か深呼吸をして下さい。それでも世俗の問題に振り回されたり、ある物事や人物に対する執着が
手放せないとき呼吸法と瞑想が有効です。煩悩の多い方でもリーディングに問題はありませんが、
リーディングする前に短く瞑想することをお勧めします。効きます!短くても毎日瞑想の練習をするのがいいでしょう。
また「ああ、自分には煩悩が多すぎる!」と悩んでしまうなら、ヨガの瞑想で、自分の呼吸に意識を集中する瞑想を
お勧めします。どちらにしても心を平静に保つ方法は、古来からいろいろとあるということです。
■ 現実検討能力
現実検討能力とは、自分の心の中の考えがどれだけ現実の世界と一致してるかを照合する力です。
思い込みが激しかったり、いつも地に足が着かず夢見がちだったり、自信過剰だったりすると、
心の中の自分像と他人が客観的に評価する自分像とがズレてきます。同様に、消極的で自分を
過小評価する際も現実検討能力が低下します。完璧な現実検討能力をもつ人間はたぶん存在しないでしょう。
とりわけ人生相談に来られる方は、この現実検討能力の低下した状態であることが多いものです。
タロットを扱う人はまずは日頃から現実検討能力を鍛えておき、相談者の状況を曇りのない目で
理解する必要があります。占う際にまず最初に使う能力は直観ではなく、この現実検討能力です!
■ 自己関連付け
心理学用語で、自分に関連付けて、或は引き寄せて出来事を解釈する心的態度を言います。
例えば、天気が悪くても、電車が遅れても、出来事がうまく行かない時も、他人がミスをしたときも、
自分の責任だと解釈する場合です。私が雨女だからピクニックがダメになってスミマセン
(君は雨乞いの超能力者だと言うのか!?)私が応援したからジャイアンツのチームが負けてしまった
(君はゲームの神様だと言うのか!?)隠れた宇宙人とかスーパーマンでない限りは、どう考えても関連性はありません!
このネガティブに思える出来事の罪が自分にあるんです〜(;^^)などという解釈は一種の妄想であり明らかにヘンです。
これが認知の歪でありニュートラルな鑑定姿勢を傾かせる要素のひとつです。
でも、こういう関連付けは大なり小なり大人の我々でもしてしまっているものですが・・・この話はまたの機会に。
大小のアルカナとタロットの起源
トランプから派生したとか、いやいやもタロットが元々あったもので、紀元前のエジプトだ、とか、インドだとか・・・ いろんな起源説があるが、基本的に起源にかんしての論議に意味がありません。 リバースとか大アルカナのナンバーやスートに対応する元素などが生まれたのは18世紀の後半のことです。 さらに小アルカナの1〜10までは数カードでしたが、それがすべて絵札になったのは、 ユニバーサル・ウェイト版なので、100年ちょっと前のことです。
■ リバースは18世紀に生まれた
エッティラ(本名:ジャン・バプティスト・アリエット)が18世紀のフランスで、エジプト「トートの書」に触発されて
従来のタロットにリバース(逆位置)の解釈や占星術的な要素を付け加えたことはとても有名で、21世紀初頭の現時点から見ても
ほんの250年前のことです。歴史がないから正しくないとは言っていません。ただ、それはタロットが生まれたときからずっとあった理解ではなく、
近代的な解釈のひとつである、という認識は必要です。故に私羅王は必要がない限りリバース解釈を採用していません。
■ ユニバーサル・ウェイト版:は100年前に生まれた
アーサー・エドワード・ウェイト氏が黄金の朝焼団(ゴールデンドーン)の影響を受けてデザインし、パメラ・コールマン・スミスに描かせて、
1909年に出版されたのがこのユミバーサル・ウェイト版です。これが現在でも最も一般的に普及しているタロットです。でも、ほんの100年
少々の歴史しかありません。いえ、軽んじているつもりはありません。私自身もこのタロットを使わせて頂いています♪
■ 新しい版が生まれる時代は今
ただ、このユニバーサル版でタロットが完成した!とは思っていません。250年前にエジプト的な理解とリバースや占星術的要素が加わり、
100年前に黄金の朝焼団、それもアイレスター・クロウリ―からの強い影響を受けたのでしょう・・・?このペースで行くと時間的に、
そろそろ新しい版が世界的に席巻するということが起こってもいい頃ではないか、と期待してしまいます。
スプレッド(=展開法:中級での課題です)
実はタロットには正確な時間設定はありません。私の時間に関する概念も、ニュートン的な絶対時間ではなく、 アインシュタインの主張する相対的時間という概念を受け容れています。なので、タロットに関しても時間に束縛されず、 むしろ、物事の展開やその経緯を表すことをその本領としている、と理解しています。
■ 意味と構造の関連性を知る
タロットの展開法(スプレッドと呼ぶ)で、様々な形や幾何学模様のようにタロットを並べてゆきます。
出す順番の意味を読み取るだけでは、わざわざスプレッドを用いる理由はありません。ただ、1番目のカードは◎◎な意味。
2番目のカードは■■な意味。3枚目のカードは△▼・・・と決めて置けばそれでいいだけです。ところが、スプレッドが
構造的であることにはちゃんと意味があるんです。ある位置に対応する場所は、意味的にも呼応するようにリーディングします。
スプレッドの構造を理解すると、リーディングがとても面白くなります!
■ 時間軸とテーマ
中級に入って複雑なスプレッドを使い始めるとき、スプレッドのテーマを決めたり、
時間軸を設定したりします。そのときいかにテーマや時間軸を構造的に理解できるかによって
リーディングの質が変わってきます。
■ 主観と客観、本人と相手
中級〜上級レベルに到達すると、自作のスプレッド創作にも挑戦します。
その際、カードの視点:本人、相手、第三者・・・など複数の見方をどこに据えるか?
スプレッドの構造に関する深い理解が求められます。
スタイルの確立(上級講座での課題です)
人が何かを話したり、考えていることを伝えようとしたり、または芸術作品でも、必ずその人なりの表現があります。 これをタロットをリーディングする者はみんなこのやり方に従うべき、というような制約はありません。 タロットも同じです。その人に似合うつリーディング・スタイルというものがあるものです。それをいろいろなテーマで リーディングしながら自覚的に確立してゆく必要があるんです。
■ 直観とコミュニケーション:上級講座での課題です
リーディングを上達させてゆく過程でどうしても欠かせないことは、この直観とコミュニケーションです。
直観とは自分を広げることで、普段は自分の外側にあると思える物や人にアクセスすることです。すると自然に向こうから情報がやってきます。
そして、その情報を紐解いて相談者に伝えます。黙っていてはリーディングの結果を相手に伝えることはできません。また、リーディングは
ヒーリングであり、高い理解なので、たとえ情報が間違えていなくとも相手をさらに傷つけたり恐れさせたりするような表現であるなら逆効果です。
これはどんどん人に会いながら日々研鑽することで自分なりの表現を見つけてゆく以外に方法はありません。
■ 上達とは個性化です:上級よりも上の講座での課題です
タロットは、いつの時代も同じ意味だったでしょうか・・・500年前と現在とが同じ解釈だったとは思えません。
タロットは、世界中に普及していますがどこの国でも同じ解釈でしょうか・・・到底同じだとは思えません。
タロットは、18歳の青年の理解と68歳の老年期の方の理解とは?・・・やはり、同じだとは思えません。
そうなんです。つまり、あなたは基本的なカードの名前やそのカードの本質的なイメージを自分の中に作り出せたら、
その後やることは、自分流のタロット解釈にしてゆくことだけです。それが個性化であり、同時に上達なのです。
オラクル
タロットともっとも相性のいい卜術が同じカード類のオラクル・カードたちです。 沢山の種類がありますが、タロットは時に厳しい結果を出すのに対して、オラクルは優しいアドバイスであることが多いです。 ぜひ、ひねくれたり根暗みたいなオラクルではなくて、観るだけで楽しいオラクルを選んでください!とても役立ちます。 羅王はもちろん、この楽しいオラクル講座も開設しています♪
これはLoveNote、CrazySexyという名前のオラクル・カードです。